毎年4月第3土・日曜日に「篠束神社祭礼」が行われ祭礼には「渡御」があります。鷺坂会の若い衆がその先頭に立ち、神様を先導しながら獅子舞を披露します。また、家内安全、新築祝い等の折にもご依頼いただいたお宅に赴き獅子舞を行っております。
この獅子舞の獅子頭は大正12年(1923)に当時の宮司である伊藤伊一郎氏が寄進をしたことが始まりで、毎年祭礼に奉納をしてきました。毎年の獅子舞により、獅子頭に傷みがあれば修理をして使用してきましが、老朽化が激しく、何時破損しても仕方のない状況となっていました。
このため、平成30年(2018年)獅子頭を新しく製作することになりました。
獅子頭の製作については、刈谷市今岡町にある工房「荒神堂」の獅子頭彫刻師、鈴木富喜さんにお願いすることにしました。
そして、今回獅子頭を新調するにあたり、奉賛金を募ることにしたところ、実行組合の皆様を始め、関係者の皆様のご協力、ご賛同を得て、年の暮れには獅子頭が出来上がり、正月元旦には拝殿にて皆様に無事に披露することが出来ました。
これも、皆様のご支援の賜物と深く感謝お礼申し上げる次第であります。
獅子を舞うには獅子頭を持った人、それから後ろで幕を支える人たちがいます。獅子頭を持つ先頭の人は開いた口から外側を見ますが、口を閉じた時には、鼻の穴からも外を見ています。
とりわけ、四月の祭礼時は幕の中は非常に蒸し暑く大変だと聞いております。
祭礼2日目、例大祭では渡御が行われます。
篠束神社拝殿において、宮司により御神霊が神輿に移されて、獅子舞の奉納後、獅子の先導により拝殿を出て、御旅所である御越への神輿渡御が行われます。
御越へ到着後、神輿は神輿台に安置され、祝詞の奉上後には、花火の余興や御神酒等が振舞われます。そして、その後に獅子を先頭に神社に戻ります。