社殿の普請


平成の普請

 篠束神社の拝殿は、明治三年に建てられ百年を超した昭和の後半頃から傷みが見られるようになり、毎年のように修繕を続けてきました。しかし、それも限度となり、専門家から「危険」との指摘や勧告を受けるようになってきました。区の人々からも「お宮を・・・」という声が高まり、平成三年から再建が具体化し、十年後の平成十二年に大変立派な篠束神社が出来上がりました。新聞各社で再三に亙り紹介されたとおり、建築学的にも優れた本殿は、部分補修をして本殿を覆い保護する形式の覆殿を新設、建築材はすべて檜造りで風格を大切にする一方で、全国でも珍しい車いすで拝殿に上がれるように車いす用スロープを設け、内部は石張りの床で正座式からいす式に、また、雨天の時の参拝に足元を気遣うことのないように蘇民神社、八幡社へ「はこ道」(石畳の参道)を整備「人に優しい神社」時代に即応した社殿が出来ました。その結果『平成時代の大改修』らしいと大いに評価されました。